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治験ボランティア体験談
●任田徹太さん(25歳)
友人から治験ボランティアを紹介されたのは3年ほど前のこと。何となく存在を知っているという程度の予備知識しかありませんでしたが、ちょうど仕事を辞めたばかりで時間に余裕があり、新大阪なら交通の便も良いからと、とりあえず説明会に出てみることにしました。「自分の体が実験に使われるの?」と不安に思う方がいらっしゃるかもしれませんが、スライドを使った説明を聞けば、治験が何を目的にどんなことをするのかがわかるので、漠然とした不安が解消されると思います。
これまでに7回の治験に協力させていただきました。もちろん、最初は緊張しましたが、回を重ねるごとにスタッフの方とも打ち解けて、会話を交わすことも増えました。とくに、1週間以上の長期になると、他のボランティアの方々とも“寝食を共にする”間柄になります。仕事の悩みから彼女の話まで、プライベートなことを話せる友達ができたことは予期せぬ収穫でした。中には世界中を旅しているような人もいて、滅多に聞けないような体験談を話してもらえるのが刺激的でした。治験が終わってからもLINEなどで連絡を取り合って飲みに出かけることも。これは、治験参加中には出来なかったお楽しみですね。
素晴らしい機会をいただいたことへの感謝の意を込めて、できるだけ多くの人に参加を勧めたいなと思っています。ただし、“気楽なボランティア”では済まないことも実感しています。就寝時間や食事時間を守って規則正しい生活をしなければならないし、ケータイの使用時間が制限されるし、塗った薬が落ちないように寝返りに気をつけながら眠った夜もありました。それでも、学校や職場では出会えないような仲間ができるうえ、新薬を創るという重要な任務にもつながっているなんて凄いことだと自信を持って言えます。これからも時間の許す限り、参加を続けるつもりです。
新しいお薬は治験によって生まれます。
現在使用されているクスリはすべて「治験」というプロセスを経ています。それらの医薬品はすべて治験によってその安全性と有効性が確認され、患者さんに使用することが(厚生労働省)により許可されたものです。